ALTRY 理事会資料|損益・資金繰りについて

対象:前期実績(自 令和7年8月 至 令和8年7月)/直近の資金繰り 8月・9月・10月(令和8年)

前期通期実績
医業収入(年間)
744,530,128円
約7億4,453万円
当期純利益
25,662,021円
約2,566万円
当期純利益率
3.4%
対医業収入比
月平均売上
62,044,177円
約6,204万円/月
なぜ黒字でも資金繰りが厳しいのか
1
保険請求の入金は約2ヶ月遅れ
収入の大半を占める社保・国保の請求分は、診療した月の収入として損益に計上されますが、実際の現金が入るのは審査・支払を経た約2ヶ月後です。損益と現金のタイミングにズレが生じます。
2
借入金の元本返済はP&Lに出ない
損益計算書に費用計上されるのは支払利息のみです。実際には毎月373〜623万円の元本返済が現金として流出しており、これは利益計算に一切反映されません。
3
月初に支払いが集中する
源泉所得税・住民税・アメックス・リース料等の支払いが月初に集中するため、前月末時点で最低1,000万円(賞与月の前月は1,350万円)の現金確保が常時必要です。
8月 → 9月 → 10月 資金繰りの推移
収入 支出
6,105.5万
6,783.8万
6,889.1万
7,091.4万
5,957.0万
6,528.5万
8月
収支 ▲678.3万
9月
収支 ▲202.3万
10月(予測)
収支 ▲571.5万
単位:万円(目盛り 0〜8,000万円・2,000万円刻み)/3ヶ月連続で支出が収入を上回る見込み
月末現預金残高の推移
2,700万 1,800万 900万 0 必要最低残高ライン 1,000万円 2,675.9万 8月初 1,997.6万 8月末 1,795.3万 9月末 1,223.9万 10月末(予測)
8月末バッファ
997.6万円
9月末バッファ
795.3万円
10月末バッファ
223.9万円
バッファ=月末残高 - 必要最低残高(1,000万円)。8月末の998万円から10月末には224万円まで急減する見通し。同シートでは11月末時点でこの必要水準(賞与月前のため1,350万円)に対し約▲413万円不足すると試算されています。
資金繰り表 明細(8月・9月・10月)
項目8月9月10月(予測)
月初残高26,759,44919,976,30917,953,443
収入計(湖北台・のがた・みん血)61,055,29768,891,24259,570,000
支出計67,838,43770,914,10865,284,662
 うち原価18,661,52421,165,35218,939,075
 うち給与18,420,98217,000,84517,500,000
 うち賃借料4,168,6504,168,6504,168,650
 うち支払手数料(ミツケル)935,0003,597,0003,597,000
 うちその他支出19,417,71621,247,69617,345,372
 うち借入金元本返済6,234,5653,734,5653,734,565
単月収支▲6,783,140▲2,022,866▲5,714,662
月末残高19,976,30917,953,44312,238,781
必要最低残高との差額9,976,3097,953,4432,238,781
出典:「キャッシュフロー(医ALTRY)提出用.xlsx」B〜R列(R8.8〜R8.10)。理事会で根拠として同ファイルを併せて画面共有可。
資金繰り表の原本
ミツケルへの業務委託料について
これまでは各店舗売上の7%を業務委託料としてお支払いいただいていましたが、資金繰りが厳しいため9月以降、通常の7%請求は停止しています。現在お支払いいただいているのは、ミツケルから各社へそのまま支払う必要がある確定分のみです。
支払先金額(税抜)
和久井300,000
ALテク400,000
SKM1,120,000
エメディ800,000
YYS800,000
合計3,420,000
値引▲150,000
差引3,270,000
消費税327,000
税込合計3,597,000
この359.7万円はミツケルに利益として残る業務委託料ではなく、そのまま各支払先へ流れる確定支払分です。実質的な業務委託料はかなり抑えていますが、それでも法人本体の資金繰りは厳しい状態が続いています。
結論:資金繰りを維持するために必要な売上ライン
約6,500万円 / 月(全体)
10月の想定支出(6,528.5万円)が現状の固定費・変動費水準の目安です。支出はミツケルへの支払いを含め既に絞れる範囲は絞っており、これ以上の圧縮余地は限定的です。損益上は黒字でも、資金繰りを維持するには法人全体で最低でもこの水準の月商が必要というのが実態です。
  • 増患・増収に向けた具体策(診療体制/自由診療メニュー等)についてのご意見
  • 10月末以降バッファが縮小し、11月末(賞与月前)には必要水準を割り込む試算であることの共有
  • 支出面でさらに調整可能な項目がないかの確認
読み上げ台本(3〜5分)
導入(約30秒)
本日は決算後の損益と、直近の資金繰り状況についてご説明します。結論から先に申し上げると、前期の決算は黒字です。ただし、黒字であることと、手元の現金が十分にあることは別問題であり、資金繰りは実際にはかなり厳しい状況が続いています。
前期損益(約45秒)
前期、令和7年8月から令和8年7月までの医業収入は合計7億4,453万円、当期純利益は2,566万円、利益率は3.4%でした。月平均の売上は約6,204万円です。数字だけ見ればALTRY全体として黒字経営ができています。
なぜ黒字でも資金繰りが厳しいのか(約60秒)
理由は主に3つあります。1つ目は、収入の大半を占める社保・国保の保険請求分は、診療した月の収入として損益に計上されますが、実際の入金は審査を経て約2ヶ月後になる点です。2つ目は、借入金の元本返済です。損益計算書には利息部分しか費用として現れませんが、実際には毎月370万円台から600万円台の元本返済がキャッシュとして出ていっています。3つ目は、源泉所得税・住民税・リース料など月初に支払いが集中する固定費があり、この支払いに備えて常に一定の現金を確保しておく必要がある点です。
8月・9月・10月の資金繰り(約60秒)
実際の資金繰り表で直近3ヶ月を見ると、8月は収入6,105.5万円に対し支出6,783.8万円で単月収支は約678万円のマイナス、9月は収入6,889.1万円・支出7,091.4万円で約202万円のマイナス、10月は収入予測5,957万円・支出6,528.5万円で約571万円のマイナスと、3ヶ月連続で支出が収入を上回る見込みです。この結果、月末の手元残高は8月末1,997.6万円、9月末1,795.3万円、10月末には1,223.9万円まで減少する見通しです。当法人では月初の集中支払いに備えて最低1,000万円の残高確保が必要ですが、そのバッファは8月末の約998万円から10月末には約224万円まで縮小します。
支出はすでに絞っている(ミツケル業務委託料)(約45秒)
支出面ではすでに手を打っています。これまでミツケルへは各店舗売上の7%を業務委託料としてお支払いいただいていましたが、資金繰りが厳しいため9月以降、通常の7%の請求は止めています。現在お支払いいただいているのは、ミツケルから各社へそのまま支払う必要がある確定分のみで、和久井先生30万円、ALテク40万円、SKM112万円、エメディ80万円、YYS80万円の合計342万円から値引15万円を差し引いた327万円、消費税を加えた税込359.7万円です。これはミツケルの利益ではなく、そのまま各支払先へ流れる金額です。ミツケルへの実質的な業務委託料はかなり抑えていますが、それでも法人全体の資金繰りは厳しい状態です。
結論・お願い(約30秒)
以上を踏まえると、損益上は黒字でも、資金繰りを維持するためには法人全体で最低でも月6,500万円程度の売上が必要というのが実態です。支出はすでに絞れる部分は絞っており、残された選択肢は収入を底上げすることです。この場で増患・増収に向けた具体策について、ぜひご意見をいただきたく存じます。